家を所有しており、売却したいと考えているものの、あまりにも古いため売却できないのではないかと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
家が古くても売却することは可能です。売却する方法はさまざまですが、売却方法によってそれぞれのメリットやデメリットがあることを理解してから売却することが大切です。
今回はボロ家を売る際の方法や、それぞれの注意点とともに、売れない場合の対処法についても解説します。
これからボロ家を売ろうと考えている人はぜひ参考にしてください。
ボロ家は売却できる!
結論からいうと、ボロ家でも売却できます。ボロ家はなかなか売れにくい傾向があるものの、売却する方法やポイントをしっかりと押さえれば売れる物件です。
ボロ家を売る方法はいくつかあり、それぞれのメリットとデメリットを理解したうえで、最終的にどの方法で売却するかを考えなることが大切です。
次項では、ボロ家を売る方法やその方法をとることによって得られるメリットや注意すべきデメリットについて解説します。
ボロ家を売却するための5つの方法
ボロ家を売却するための具体的な方法は以下の5つです。
- ボロ家をそのまま売る
- ボロ家を解体し更地にして売る
- 不動産買取を利用して売る
- ボロ家をリフォームして売る
- 空き家バンクに登録する
ここではそれぞれの売却方法の内容や、メリット・デメリットについて解説します。
ボロ家をそのまま売る
ボロ家にあえてリフォームなどせず、そのままの状態で売却する方法です。そのままの状態で売ることで、更地やリフォームなどを行ってから売却するよりも解体費用やリフォーム費用が抑えられます。
また、土地の上に建っている家は構造にもよりますが、およそ30年で価値がなくなります。そのためボロ家を売るという考えではなく、上にボロ家が建っている土地を売ると考えると分かりやすいでしょう。
- ボロ家の売却にあたって費用をかけたくないと考えているケース
- ボロ家を高く売ろうと思っていないケース
ボロ家をそのまま売るメリット
ボロ家をそのまま売ることのメリットは、上でも述べたとおり、売却する際の費用を抑えられる点です。
不動産を購入したいと思っている人の中には、上に古い建物が建っている土地を購入し、後で建物を自分の好みにリフォームしたいと考えている人もいます。そのような需要に当てはまるのがこの売却方法です。
もちろん土地だけを探している人もいますが、土地の上に建物があることによって、固定資産税の軽減措置が受けられるため、買い手側としてもメリットを享受できます。
固定資産税の軽減措置とは、土地の上に建物が有る場合、小規模住宅用地なら200平方メートル以下の部分について評価額が6分の1に、一般住宅用地なら200平方メートル超の部分について評価額が3分の1に軽減される制度です。
土地の上に建物があるのとないのとでは最大6倍の固定資産税を払わなければならなくなるため、土地の購入者にとってもボロ家が土地の上に建っている方がメリットを受けられるのです。
ボロ家をそのまま売るデメリット
ボロ家をそのまま売る際のデメリットは更地を購入したいと思っている人の希望に添えない点です。
特に土地を購入し、家を建てようと考えている人の中には、自分の思うとおりの建物を建てたいと考えている人もいます。その場合、土地の上に家があると解体しなければならず、その費用が発生してしまいます。
そのため、土地の上にボロ家がある状態で売却すると、更地にすることを条件とされるほか、更地にするための費用分を売却価格から下げて欲しいとの要望を受ける可能性があります。
そうなると、更地にする費用分を結局こちらが持つことになってしまうため、思わぬ費用負担が発生することになるのです。
ボロ家を解体し更地にして売る
ボロ家を残したまま売るのではなく、あえて先にボロ家を解体し、更地にして売る方法もあります。解体費用がかかるものの、土地だけを探している人にとっては良い物件となるでしょう。
- ボロ家の瑕疵が気になるケース
- 更地で売って欲しいという需要が多くあるケース
ボロ家を解体し更地にして売るメリット
土地を購入し、建物を建てたいと考えている人はできれば上に建物がない物件を望みます。なぜなら、上に建物がある土地を購入した場合、建物を解体しなければならずその手間がかかります。
また、せっかく土地を購入するなら、更地での状況を確認したから購入したいと思っている人もいますので、そのような需要に応えられる点が更地にして売却するメリットです。
ボロ家を解体し更地にして売るデメリット
ボロ家を解体し、更地にして売却することのデメリットは、解体費用がかかることです。売却の際にかかる費用をできるだけ押さえたいと思っている人には解体費用は痛い出費でしょう。
解体費用には廃材の処分費用も含まれるため、予想以上の費用がかかる可能性もあります。
解体業者に依頼する際には、複数の解体業者に見積もりをとり、比較してから依頼するようにしましょう。解体費用が気になる人は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:古い家を解体して更地にする費用の相場は?更地にした方がいいケースも紹介
不動産買取を利用して売る
不動産買取を利用して売る方法もあります。
不動産買取とは、個人ではなく不動産会社に直接ボロ家を買い取ってもらう売却方法で、相手が個人でないため契約不適合の責任を負いません。
仲介費用も不要なため、売却にかかる手数料を押さえられるほか、早く売りたいと考えている人におすすめの売却方法です。
- ボロ家をできるだけ早く売却したいと考えているケース
- 売却の際に契約不適合責任を負いたくないと考えているケース
不動産買取を利用して売るメリット
不動産会社が間に入って仲介で買い主を探すよりも早く売れる点が、不動産買取を利用する大きなメリットです。
また、買い主が個人ではないことから、契約不適合責任を負うことはありません。なぜなら、不動産会社が建物全体を確認したうえで金額を決めるからです。
売却したあとにトラブルが起きるのをできるだけ避けたいと考えている人にはおすすめの売却方法です。
不動産買取を利用して売るデメリット
不動産買取を利用することによって、売却価格が相場よりも低くなってしまう可能性があります。なぜなら、不動産会社はその家を買い取り、リフォームしたあとに売却することを考えているからです。そのため、解体費用やリフォーム費用を加味した売却価格になってしまいます。
いくらボロ家でもできるだけ高く売却したいと考えている人は、不動産買取には向いていません。逆にいくらでもいいから早く売りたいと考えている人には向いていると言えるでしょう。
不動産買取について詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:不動産買取りとは?メリット・デメリットや仲介との違いをわかりやすく解説
ボロ家をリフォームして売る
ボロ家をリフォームして売ることもボロ家の売却方法のひとつです。
ボロ家をリフォームしてきれいにすることで、土地と家の両方を買ってもらえることが期待できますし、買い手にとってもリフォーム済なら自分で手を加える必要もないため、新しい状態の家に早く住みたいといった購入者に喜ばれます。
リフォームをすることで家の価値が上がるため、土地の値段と合わせて売却価格を上げられるでしょう。
- 土地と家を合わせてできるだけ高く売りたいと考えているケース
- できれば家の外観を変えずに売却したいと考えているケース
ボロ家をリフォームして売るメリット
ボロ家をリフォームして売るメリットは、なんといっても建物に価値をつけられる点です。ボロ家のまま売却する場合、土地の価格だけで判断されてしまいますが、リフォームすることにより、建物価格も売却価格に反映できます。
いくらボロ家でも、自分たちにとっては思い入れのある家なら、リフォームを行い元の状態に戻すことで、家の外観が全く異なるものになることを防げます。そしてその家を大切に使ってもらえる満足感を得られるでしょう。
ボロ家をリフォームして売るデメリット
ボロ家をリフォームするデメリットは、やはりリフォーム費用がかかることです。
また、リフォームしたからといってすぐに売れるとは限りません。逆に土地だけ購入し、家屋は自分で建てたいと考えている人の候補から外れてしまいます。
リフォームを行う際には、時代に合った設備を導入するなど、需要に合ったリフォームを考える必要があります。
さらに、リフォーム費用を売却価格に上乗せすることにより、購入希望者からみると予算オーバーになってしまう可能性も避けられません。
安易にリフォームを考えるのではなく、購入者の需要を把握したうえで、必要ならリフォームを行うようにしましょう。
空き家バンクに登録する
空き家バンクに登録することも、ボロ家を売却する方法です。
空き家バンクとは、自治体が主体となって行っている、空き家を有効活用するための仕組みです。空き家バンクに登録し、それを閲覧した人が買いたいと思えば、自治体の窓口が売りたい人と買いたい人をつなぎ、売買契約に進みます。
ただ、売買契約については個人間で行うのではなく、不動産会社を通して行うため、仲介手数料が発生する点には注意しておきましょう。
- できるだけ多くの人に物件を知ってもらいたいと考えているケース
- 売却価格は安くてもいいので、必要な人に買ってもらいたいと考えているケース
空き家バンクに登録するメリット
空き家バンクに登録することで、不動産会社に依頼するよりも多くの人に物件を見てもらえます。そのため、必要としている買い手が見つかる可能性がある点が空き家バンクに登録するメリットです。
また、空き家バンクには登録期限の制限がないため、時間をかけて売却したいと考えている人にも向いています。
空き家バンクに登録するデメリット
空き家バンクに登録すると、不動産会社に売却を依頼できないケースが多く、場合によっては不動産会社に依頼するよりも売却までに時間がかかってしまう可能性がある点がデメリットです。
なかには、空き家バンクという制度があることを知らない人もいるでしょう。そのような人には物件を見てもらえず、物件を知ってもらえるチャンスを逃してしまいます。
ただ、本当に必要だと思っている人に購入してもらえるため、購入時の話し合いもスムーズに進むことは期待できるかもしれません。
ボロ家が売れないときは依頼する不動産会社を変えてみよう
ボロ家がどうしても売れないときには、依頼する不動産会社を変えてみることも考えてみましょう。上で紹介した方法で買い手がつかないことはないとは思いますが、どうしても売れない場合はボロ家がある地域の売却活動に強い不動産会社などを探してみることをおすすめします。
不動産会社にも得意分野があります。不動産会社によっては都心部を中心に活動しており、地方ではなかなか販売活動が難しいところもあるでしょう。
売りたい物件がある場所で長く不動産会社を行っているところなら、地域の特徴をよく知っているため予想外に買い手が見つかる可能性もあります。
また、不動産会社に依頼する際には必ず複数の不動産会社に査定を依頼し、比較したうえで依頼する不動産会社を決めるようにしてください。
その際にはイエカカクのような一括見積もりサービスを利用する方法も有効です。
ボロ家の売却を検討しているならイエカカクがおすすめ
ボロ家でも方法次第では売ることが可能です。また、多くの場合は不動産会社に仲介を依頼する形になりますが、依頼する不動産会社を決める際には、必ず複数社に査定依頼を行い、査定根拠をしっかりと確認したうえで信頼できる不動産会社に依頼することが大切です。
イエカカクでは、実績豊富な優良企業のなかから最大6社まで一括査定を依頼できます。日本全国47都道府県に対応しており、過去には不動産が1,000万円以上高く売れた実績もあります。
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